Web申込とは?賃貸の申込み方法と流れを解説
賃貸物件を探していて、
「この物件はWeb申込になります」
「申込用のURLを送るので入力してください」
と不動産会社から案内されることがあります。
初めてWeb申込をする場合、
「Web申込って何?」
「入力したら契約になるの?」
「紙の申込書とは何が違う?」
「入力した時点で部屋を押さえられる?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
Web申込とは、賃貸物件の入居申込みに必要な情報を、紙の申込書ではなくスマートフォンやパソコンから入力する申込方法です。
基本的には「申込方法が紙からWebになったもの」と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、Webフォームへ入力しただけで賃貸借契約が成立するわけではありません。
この記事では、Web申込の仕組みから実際の流れ、入力する内容、注意点まで、不動産会社の実務を踏まえて分かりやすく解説します。
Web申込とは?
Web申込とは、賃貸物件への入居申込みをインターネット上で行う方法です。
従来は、不動産会社から渡された「入居申込書」に氏名・勤務先・年収・緊急連絡先などを手書きし、不動産会社や管理会社へ提出する方法が一般的でした。
Web申込では、この申込書への記入をスマートフォンやパソコンの専用フォームから行います。
オンライン入居申込システムでは、専用フォームへ必要事項を入力することで入居申込みを行える仕組みが提供されており、保証会社などと連携しているケースもあります。
紙申込とWeb申込の違い
| 項目 | Web申込 | 紙の申込 |
|---|---|---|
| 入力方法 | スマホ・PCなど | 申込書に手書き |
| 提出方法 | Web上で送信 | 店頭・メール・FAXなど |
| 入力場所 | 自宅などでも可能 | 店頭または書類を受け取って記入 |
| 記入漏れ | システムで必須項目が設定されることがある | 記入漏れが発生することがある |
| 申込後 | 管理会社・保証会社などが確認 | 管理会社・保証会社などが確認 |
大きな違いは「どのように申込情報を提出するか」です。
Web申込だから審査基準が緩くなる、Web申込だから契約が早く決まる、という意味ではありません。

Web申込から契約までの基本的な流れ
一般的には、次のような流れで進みます。
物件を決める
↓
不動産会社へ申込希望を伝える
↓
Web申込用URLが届く
↓
申込フォームへ必要事項を入力
↓
必要書類を提出
↓
管理会社・保証会社などによる確認・審査
↓
審査結果
↓
契約手続き
↓
入居
物件や管理会社、保証会社によって順番や必要な手続きは異なります。
特に注意したいのが、「URLが届いた=申込完了」とは限らないことです。
Web申込では何を入力する?
物件によって異なりますが、一般的には次のような情報を入力します。
申込者本人の情報
- 氏名
- 生年月日
- 現住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 勤務先
- 勤務先住所
- 勤続年数
- 年収
- 雇用形態
入居者の情報
契約者以外にも入居する人がいる場合、同居人の氏名・生年月日・続柄などを入力することがあります。
緊急連絡先などの情報
物件によっては、
- 氏名
- 続柄
- 住所
- 電話番号
などが必要になります。
保証会社を利用する場合は、保証会社の審査に必要な情報の入力や書類提出を求められることもあります。
Web申込の前に準備しておくとよいもの
申込URLが届いてから勤務先の住所などを調べ始めると、入力に時間がかかってしまいます。
申込みをする可能性がある場合は、あらかじめ
勤務先の正式名称・住所・電話番号・勤続年数・年収・緊急連絡先の情報
などを確認しておくとスムーズです。
本人確認書類などの画像提出を求められるケースもあるため、運転免許証やマイナンバーカードなど、指定された本人確認書類を準備しておきましょう。
必要書類は物件・管理会社・保証会社・申込者の属性などによって異なります。
Web申込を送信したら部屋を押さえられる?
ここはWeb申込で特に誤解されやすいポイントです。
フォームへ情報を入力して送信しただけで、必ずその物件を確保できるとは限りません。
物件によって申込受付のルールが異なるためです。
例えば、
- Webフォームの送信完了時
- 管理会社が申込内容を確認した時
- 必要書類がすべてそろった時
- 保証会社への申込まで完了した時
など、どの時点を「申込受付」とするかは一律ではありません。
そのため、人気物件などで申込順位が重要になる場合は、
「何をもって申込受付になりますか?」
と担当者へ確認しておくと安心です。
Web申込のURLが届いたら早めに入力したほうがいい?
借りたい意思が固まっているのであれば、基本的には早めに対応したほうがよいでしょう。
特に複数の申込みが入りやすい物件では、申込手続きが完了していない間に別の申込みが入る可能性があります。
ただし、焦って入力して内容を間違えてしまうのも問題です。
勤務先、年収、入居者、緊急連絡先など、審査に関係する情報は正確に入力することが重要です。
分からない項目を推測で入力するのではなく、不動産会社へ確認してから入力しましょう。
Web申込をしたら審査が始まる?
Web申込の入力完了後、申込内容や必要書類などが確認され、入居審査へ進むのが一般的です。
ただし、
Web申込完了=その瞬間に審査開始
とは限りません。
入力内容に不足があったり、本人確認書類などの必要書類がそろっていなかったりすると、審査へ進めないことがあります。
また、保証会社を利用する物件では、保証会社による審査が行われることがあります。
Web申込後は「入力したから終わり」と考えず、不動産会社から追加確認や書類提出の連絡が来ていないか確認しておきましょう。
Web申込をすると契約しなければならない?
Web申込は基本的に賃貸借契約そのものではなく、入居を希望する意思を伝えて審査などへ進むための手続きです。
そのため、
Web申込を送信したことと、賃貸借契約を締結したことは同じではありません。
入居申込みの後に審査や契約条件の確認などが行われ、その後、契約手続きへ進みます。
ただし、「まだ契約していないから、とりあえず何件も申し込んでおけばいい」という考え方はおすすめできません。
申込みをすると、管理会社・貸主・保証会社などが審査や契約準備を進める場合があります。
申込みは、基本的にその物件を借りたい意思が固まってから行うのがよいでしょう。
Web申込でもキャンセルできる?
契約締結前であれば、事情が変わって申込みを取り下げるケースはあります。
ただし、契約手続きがどこまで進んでいるかによって状況は変わります。
キャンセルを希望する場合は、そのまま放置せず、できるだけ早く不動産会社へ連絡することが大切です。
契約締結後については、単純な「申込キャンセル」と同じ扱いにはなりません。
Web申込のメリット
Web申込の大きなメリットは、申込書を手書きする必要がないことです。
スマートフォンなどから入力できるため、不動産会社の店舗から離れた後でも手続きを進められる場合があります。
また、システムによっては必須項目が設定されているため、紙の申込書で起こりやすい記入漏れを減らせる場合があります。
オンライン入居申込システムでは、仲介会社・管理会社・保証会社などの間で申込情報を連携できる仕組みも普及しています。
Web申込の注意点
便利なWeb申込ですが、いくつか注意点があります。
1.入力内容を間違えない
氏名、生年月日、勤務先、年収などは正確に入力しましょう。
特に審査に使用される情報は、入力間違いがあると確認に時間がかかる可能性があります。
2.入力途中で放置しない
申込URLを受け取っただけでは、申込手続きが完了していない場合があります。
最後まで入力し、送信が完了しているか確認しましょう。
3.必要書類も確認する
Webフォームの送信とは別に本人確認書類などの提出が必要になることがあります。
「フォームを送ったから全部終わった」と思わず、追加手続きの有無を確認してください。
4.申込順位のルールを確認する
人気物件では特に重要です。
Web申込では、URLを受け取った時刻ではなく、入力完了や必要書類の提出完了などを基準に受付順位が決まる場合があります。
どの時点で正式な申込受付になるのかは、不動産会社へ確認しましょう。

Web申込とオンライン契約は別のもの
Web申込と混同しやすいのが「オンライン契約」です。
Web申込は、あくまで入居申込みをオンラインで行うことです。
一方、その後の重要事項説明や契約手続きは別の段階です。
そのため、
Web申込
=オンラインで契約した
という意味ではありません。
「申込み」「入居審査」「重要事項説明」「契約」は、それぞれ分けて考えると賃貸手続きの流れが分かりやすくなります。

よくある質問
Web申込はスマホだけでできますか?
スマートフォンから入力できるシステムが多くあります。パソコンやタブレットから入力できるものもあります。
Web申込をしたらすぐ審査されますか?
必ずしもすぐに開始されるとは限りません。入力内容や必要書類の確認後に審査へ進むケースがあります。
Web申込の入力を間違えたらどうすればいいですか?
自分で修正できない場合は、不動産会社へ連絡してください。審査に関係する項目を間違えた場合は、そのままにしないことが大切です。
Web申込のURLをもらっただけで1番手になりますか?
URLを受け取っただけで申込受付になるとは限りません。申込順位をどの時点で確定するかは管理会社などの運用によって異なるため、担当者へ確認しましょう。
Web申込と先行申込は同じですか?
違います。
Web申込は「申込みの方法」、先行申込は「入居中・完成前などで内見できない段階から申込みを受け付ける募集方法・運用」を指すことが一般的です。
先行申込でもWeb申込を利用することがあります。
まとめ|Web申込は「入居申込書のWeb版」と考えると分かりやすい
Web申込とは、賃貸物件への入居申込みに必要な情報を、紙ではなくスマートフォンやパソコンから入力・送信する方法です。
難しく考える必要はなく、基本的には「紙の入居申込書をWeb上で入力する仕組み」と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、
Web申込を送信する
→ 内容・必要書類を確認
→ 入居審査
→ 審査結果
→ 契約手続き
というように、Web申込は賃貸契約までの最初の段階です。
Web申込をしただけで契約が成立するわけではありません。
また、申込順位についても「URLを受け取った順」「入力を始めた順」とは限らないため、人気物件ではどの時点で正式な申込受付になるのかを確認しておくことが重要です。
分からない項目がある場合は推測で入力せず、不動産会社へ確認しながら手続きを進めましょう。
