SOHO可物件とは?事務所可物件との違いについて
「SOHO(ソーホー)可物件」という言葉を見かけたことはあるものの
「どんな物件なの?」
「事務所可物件とは何が違うの?」
と疑問に思ったことはありませんか。
SOHO可物件とは、一般的に居住しながら、自宅の一部で仕事ができる物件です。
一方、事務所可物件は、主に事務所やオフィスとして使用することを想定しています。
ただし、SOHO可・事務所可という表示だけで、法人登記や来客、看板設置などがすべて認められるとは限りません。
この記事では、SOHO可物件の特徴や事務所可物件との違いを、初めての方にもわかりやすく解説します。
SOHOとは?
SOHOとは、「Small Office Home Office(スモール・オフィス・ホーム・オフィス)」の略です。
賃貸物件におけるSOHO可物件は、居住を主な目的としながら、室内の一部を仕事場として使用できる物件を指します。
音やにおいが発生せず、来客や商品の搬出入が少ない仕事ほど認められやすい傾向があります。
ただし、実際に利用できる業種や働き方は、物件ごとに異なります。
SOHO可と事務所可の違い
両者の大きな違いは、「居住が主な目的か」「事業利用が主な目的か」という点です。
| 比較項目 | SOHO可物件 | 事務所可物件 |
|---|---|---|
| 主な用途 | 居住しながら仕事をする | 事務所として使用する |
| 居住 | 原則として居住が前提 | 居住できない場合が多い |
| 法人登記 | 物件ごとに確認 | 可能な場合が多い |
| 来客 | 禁止または制限されやすい | 認められる場合が多い |
| 従業員 | 不可または人数制限あり | 認められる場合が多い |
| 看板・屋号 | 原則不可または制限あり | 設置できる場合がある |
| 契約形態 | 居住用契約が中心 | 事業用契約が中心 |
| 初期費用 | 居住用に近い場合が多い | 保証金などが高い場合がある |
この表は一般的な傾向です。実際の条件は、募集内容、契約書、特約、管理規約などによって決まります。
「SOHO可なら法人登記できない」「事務所可なら必ず登記できる」とは限りません。

美容サロンや整体は利用できる?
美容サロン、ネイルサロン、エステ、整体などは、SOHO可物件では認められないケースが多くあります。
完全予約制や一日数組の営業でも、お客様が継続的に出入りするため、一般的な在宅ワークとは利用方法が異なるからです。
また、次のような問題も考えられます。
- 共用部分を利用する人の増加
- 話し声や足音
- 機器による音や振動
- 薬剤や香料などのにおい
- 近隣住民とのトラブル
- 消防・保健所などの基準
サロンや整体、教室、物販などを検討している場合は、「店舗可」「サロン相談可」の物件を中心に探しましょう。
契約前に確認したい7つのポイント
1.希望する業種が認められているか
業種名だけでなく、仕事内容や利用方法まで具体的に伝えましょう。
- 室内で仕事をする人数
- 従業員の有無
- 来客の有無と頻度
- 営業時間
- 音やにおいの有無
- 商品や機材の搬出入
申込時に伝えた内容と実際の使い方が異なると、契約違反になる可能性があります。
2.法人登記ができるか
SOHO可物件でも、法人登記ができるとは限りません。
次の項目は、それぞれ個別に確認しましょう。
- 法人登記
- 開業届への住所記載
- ホームページや名刺への住所掲載
- 郵便受けへの会社名・屋号表示
退去後の登記移転について、特約が設けられる場合もあります。
3.来客や打ち合わせができるか
来客が禁止されていたり、少人数・低頻度の打ち合わせに限られたりする物件があります。
来客の人数、頻度、時間帯まで伝えて確認しましょう。
4.従業員が勤務できるか
入居者本人の在宅勤務は認められていても、従業員の常駐や頻繁な出入りは禁止される場合があります。
将来的に従業員を雇う予定がある場合も、事前に確認が必要です。
5.看板や屋号を表示できるか
居住用マンションでは、玄関ドア、窓、バルコニー、集合ポストなどへの看板設置が禁止されていることがあります。
郵便受けも、会社名だけではなく個人名との併記を求められる場合があります。

6.契約書と管理規約を確認する
広告に「SOHO可」と書かれていても、詳しい条件は契約書や特約、管理規約などに定められます。
特に確認したいのは次の項目です。
- 使用目的と業種
- 法人登記
- 来客や従業員
- 看板・屋号表示
- 営業時間
- 退去時の登記移転
口頭説明だけでなく、希望する利用方法が契約上も認められているか確認しましょう。
7.家賃・初期費用・消費税を確認する
事務所可物件では、居住用物件より敷金や保証金などが高くなる場合があります。
また、住宅としての貸付けは原則として消費税が非課税ですが、住宅以外の用途に契約変更した場合などは課税対象になります。
SOHO利用は契約内容によって扱いが異なる可能性があるため、貸主や管理会社へ確認しましょう。
初期費用については、「仲介手数料とは?」や「敷金とは?」の記事もあわせて確認すると安心です。

無断で事業利用しない
居住用として契約した物件を、無断で事務所や店舗として使用するのは避けましょう。
特に次のような行為は、契約違反になる可能性があります。
- 法人登記をする
- 看板を設置する
- 従業員を通勤させる
- 顧客を継続的に招き入れる
- 商品を大量に保管する
- 集荷や納品を頻繁に行う
仕事に使用したい場合は、申込み前に利用方法を説明し、貸主や管理会社の承諾を得ることが大切です。
よくある質問
SOHO可物件で法人登記はできますか?
物件によって異なります。SOHO可でも法人登記を禁止している物件があるため、登記前に貸主や管理会社へ確認しましょう。
一人で行うネイルサロンなら利用できますか?
完全予約制でも、継続的な来客があるため認められないケースが多くあります。「サロン相談可」「店舗可」の物件を探しましょう。
会社名を郵便受けに表示できますか?
物件によって異なります。会社名だけの表示は禁止され、入居者の個人名との併記を求められる場合があります。
在宅勤務もSOHO利用になりますか?
来客、法人登記、看板設置などを伴わない一般的な在宅勤務は、SOHO利用と区別されることがあります。ただし、契約書や管理規約の確認は必要です。
まとめ|SOHO可物件は利用条件を確認しよう
SOHO可物件とは、居住しながら自宅の一部で仕事ができる物件です。一方、事務所可物件は、主に事務所やオフィスとして使用することを想定しています。
ただし、SOHO可だからといって、法人登記、来客、従業員の勤務、看板設置などがすべて認められるわけではありません。
物件を探すときは、次の内容を不動産会社へ具体的に伝えましょう。
仕事内容と業種
使用人数
来客の有無と頻度
営業時間
法人登記の希望
看板や屋号表示の希望
音・におい・商品の搬出入
希望する利用方法を申込み前に伝え、貸主や管理会社の承諾を得ることが重要です。契約書や管理規約も確認し、仕事内容に合った物件を選びましょう。
